ドン・キホーテ型かハムレット型か、という質問に対しては、自分は、ドン・キホーテ型でもあるしハムレット型でもある、と答えることしかできません。

自分がドン・キホーテ型の行動をとっているようなとき、ハムレット型としての自分はというと自分自身のそんなドン・キホーテ性に非常に驚かされますし、ハムレット型として懐疑と懊悩に陥りおよそ行動不能になっているようなときなどは、ドン・キホーテ型の自分は深い眠りに落ち込むようにして、まったく機能していないわけです。

この両立は、私が『ドン・キホーテ』と『ハムレット』という名作のどちらも愛好しているということとは、あまり関係がないようです。

私は、ドン・キホーテやハムレットであるだけでなく、サンチョ・パンザ的な現実主義的な側面も持っていますし、お風呂やプールなどでぷかぷかと浮かびながら「私っていまとってもオフィーリア」なんて思ったりもするわけですから、単に分裂気味なだけなのかもしれません。

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